不動産と動産とは?


日本での不動産とは、民法によれば土地およびその定着物と定義されています。また土地と建物は別々の財産として取り扱われいます。

それぞれの権利関係を明確にするため不動産登記制度があります。定着物については建物・立木・橋・石垣などになります。

一方の動産とは、動かすことのできる財産のことで、民法では「不動産以外のものは、すべて動産とする」と定義づけされています。

ただし、自動車は動産と思われがちですが不動産として扱われます。民法では自動車が動産として扱われるはずですが、自動車には登録制度や抵当権の設定があるため不動産扱いとなります。大型船舶や航空機もその類になります。不動産と動産の別を明確に判断することはなかなか難しいかと思います。

不動産売買における上述の不動産・動産という観点において、売主・買主双方の見解が違っていると売却時にトラブルになる可能があります。トラブルにならいないように定着物かどうかなど不動産として扱うものに関しては予め契約書内でキチンと決めておくと安心です。

不動産は資産価値の高いものであるため、簡単な譲渡だけでなく登録までキチンとしておく必要があります。後にトラブルにならないように不動産と動産の違いに注意して取り扱うようにしましょう。